実験01

座り方に性格がでる ― ingに座ってわかったこと 座り方に性格がでる ― ingに座ってわかったこと

世の中の動かしてみたいアレやコレやにingを足したらどうなるのかやってみたコクヨの実験

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コクヨが新しく開発した、今までにない新しい椅子。ing
いったい、なにがどんなふうに新しいのか。実際に使ってみての率直な感想を、開発者自らきいてみた。

DeNA取締役:川崎修平氏 
聞き手:ing 開発責任者 木下洋二郎
ライター:西村まさゆき

椅子に座って何するかで疲れ方が違う椅子に座って何するかで疲れ方が違う

今回お話をうかがったのは、DeNA取締役の川崎修平氏。

実は、ingを事前に試して頂き、会社の自室で実際に2週間ほど使ってもらっている。

川崎氏は、2002年にDeNAにシステムエンジニアとして入社、モバゲーなどの開発をおこない、2007年に取締役に就任している。

システムエンジニアといえば、とにかく椅子に座ることが多いお仕事ですが、ingに座ってみて、なにか気づいたことはあるのか。

川崎さんは、いま一日に何時間ぐらい椅子に座っていますか?

仕事している時は、ほぼ座ってる時間が多いんですが、ぼくの場合、ぼーっと考え事する時とか、本を読んでいるとか……コーディング(プログラムを書くこと)してる時は二日間ずーっと座りっぱなしとか。そういうことが多いですね。

やはり、同じ椅子に座っていても、本を読んでいる時と、コーディングをしている時とでは、疲れ方は違いますか?

違いますね。考え事や本は座ってても姿勢を変えたりできるんですが、コーディングの場合は、キーボードの位置が一緒なので、姿勢を崩しにくいんですよ。そういう点では疲れ方がやっぱり違いますね。

どんなふうに違ってきます?

仕事の内容次第ですが、ただ、やはり気分の問題って大きいと思うんです。気分の乗る仕事なら、あまり疲れないですし、乗らない仕事でコーディングしてる時はかなり疲れますね。

ずっと揺れてる状態ですわってるずっと揺れてる状態ですわってる

ingはどんな時に座っていますか。

ingに座る時……そうですね、ぼくが座るのは、一対一だったり、小規模な打ち合わせの時に座って、ずーっと揺れてる状態で使ってますね。考え事とか、ミーティングの時に、揺らして座っていますね。

なにかものを思い浮かべたり、アイデアを考える時って、歩きまわったり、イスでゆらゆらしたり、よくありますけど、そういう感じですかね。

そうですね、逆にコード書いたりする時は、私は椅子の上であぐらかいてやるんですよ。その際は揺れると座りにくいので、止めて使ってます。

川崎さんのところへは2脚お送りしましたが、他のひとつはどうしてますか?

来客用の椅子として使ってますよ。こっそり揺れる状態にしておいて、座ってもらうんです。

どうなりますか?

みなさん、やっぱり「おぉっ!」ってなりますね。最初は戸惑いますけど、なれるとみんな面白がってくれるんですよ。

ingとの出会いがいきなりドッキリは面白い。

ミーティングとかでも、たとえば、自分の発言のフェーズじゃないなって時とかに、ボーっと聞いてるわけじゃないんだけど、なにかこう、動きながら聞く人とかいるんです。それみてると、その人が今どんな気持ちかわかるというか、性格が出ますね。

あぁ、なるほど。

これは想像ですけど、うちの会社の経営会議とかを、ingにしたら、南場(DeNA代表取締役会長)とかはずーっと揺れてんだろうなーとか、守安(DeNA代表取締役社長兼CEO)はいきなりガシャってロックかけるだろうなーとか。

椅子の座りかたでキャラが出るっていうのは面白いですね。

やはり、実際に使ってみてもらわないと、こういう感想はなかなか出てこないですよ。

たしかに、われわれ開発メンバーでも、ずーっと揺れてるやつとか、ingでも全く揺れないやつとかいましたから。

見た目は普通に見た目は普通に

ingは、ぱっと見普通の椅子に見えるんですよ。普通に見えるのに、機能性があるのは珍しいですよね。だからあっても違和感がないんですよ。

そこはデザインをけっこう意識したんですよ、今までの椅子とそんなに違わない、古い椅子と並んでても違和感がないようにしたんです。

新しいものを作ると、新しいデザインという風に作るんですけども、今回は、メカの部分は若干新しく、でもそれ以外のところは、普通ぐらいにおさめとこうと、そういう戦略で作ったんです。

そうなんですね、なるほど。

ingは、ゆらゆら揺れるおもしろさを考えると、デザインは普通で、むしろ地味かな?と思うぐらいですけど。そういう意図があったんですね。

健康を優先に健康を優先に

最初、この椅子が送られてきた時、見た目が普通だったので、座席ストレッチ用なのかな?とか思ったんです。とくに、そういう意図があるわけではないんですよね?

そうですね、ただ、ストレッチは全然アリで、ingに座ってできる体操などを、インストラクターに考えて貰おうなんて話はしてるんです。

会社では、社員が自腹で買ってきた自分の椅子を使ってもいいんですか?

えーと、本来はダメなんですけれど、自分で買ったものであれば、許可をもらって使うのはいいのかな?むかし、バランスボールが流行った時なんかは、1割ぐらいはバランスボール座ってましたね。

流行ってましたね、バランスボール!

やっぱり、エンジニアは職業病というか、腰痛持ちが多いので、椅子にこだわっている人が多いんですよ。最近はノートパソコンが多くなって、視線を落とすことになると、腰曲げたくないから、自然と姿勢が悪くなるんです。

オフィスで働いている人の健康を考えた場合、全体でみると、やはり椅子が一番重要ですか。

椅子ですね。まず椅子、机、モニターアーム……。先程もちょっと言いましたが、やはり、ノートパソコンだと姿勢が悪くなるんですね。ずっと下向いちゃうから。だから、みんなジャンプ5冊ぐらいモニターの下に差し込んで高さ調節したり涙ぐましい努力をするんです。

ジャンプ差し込んでますか。

差し込んでますね。やはり、画面は背筋を伸ばした目線の位置にあると楽なんです。そこで、ちゃんと高さ調節できる椅子と机があれば、ずいぶん違いますから。

そうですね。まずは良い姿勢になるように高さとかを設定して、それに加えて適度に動くというのが大事ですね。

DeNAには社員の健康サポートを専門にしてる人がいて、イス選びはもちろん睡眠や歩き方などいろいろアドバイスもらってるんです。ですから、今後は、自分にあった椅子の持ち込みをもっと自由にできるようにするとか、そういった方向につなげていきたいですね。

椅子の選択肢が増えた椅子の選択肢が増えた

デスクワーク。という言葉のとおり、ほぼ一日中椅子に座って仕事をする人の悩みとして「どんな椅子に座って仕事をするのか」という問題は、実に切実であるということがわかった。

しかし、どんな椅子に座るのかという問題には正解がないのだ。

さまざまな椅子があり、自分にあった椅子を見つけていく。

そのさまざまな椅子の選択肢の中に、今ingが加わったということなのかもしれない。

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